歴史
チューリップが生まれた場所はトルコやイランあたりです。ちなみにトルコの国花はチューリップ。装飾品にもチューリップが描かれているのが見られます。チューリップの名前の由来もトルコ人のしているターバン（チュリバン）からきています。

そして、チューリップと言ったら花の国「オランダ」ですよね。

そんな、オランダに渡ったのは１６世紀。オランダの植物学者カルロス・クルシウスが持ち込み栽培、チューリップの本を発表して、これがオランダ中の人に一気にバズりました。

「めっちゃ可愛いやん！」「こんなん見たことない！」ということで
栽培も盛んになり、いろんな品種が取引されるようにようになりさらにブームに。

そして【チューリップ狂】と呼ばれる時代に突入します。

この時代にはチューリップの球根１球が「馬車各２台分の小麦とライムギ、太った雄牛４頭、豚５頭、ビール４樽、バター160㎏、チーズ500㎏、ベッド１台と衣類と銀のカップ」と取り引きされます。
フランスでもチューリップの栽培が盛んになり始めていたのでさらにそれに拍車もかかり、チューリップ投資家も現れます。
この時取り引きを主にしていたのは、商人と比較的裕福な人が中心だったようで貴族たちは意外にも参加していなかったそうです。

一番高値で取り引きされたことで知られる「センペル・アウグストゥス」花びらにモザイク状の斑が入る「無窮の皇帝」と名付けられたこのチューリップ。　この模様はウィルス病によって起こるものだと現代では知られていますが、当時はわからなかったため珍しい模様で（しかもウィルス病にかかっているため株は弱く増やすのは困難）余計貴重なものとして扱われます。　
この球根１つに対して　５ヘクタールの土地とも取り引きされたこともあるとの記録もされています。

このチューリップ狂の時代は1636年から1637年をピークに一気にチューリップの球根の値段が下落したことから
チューリップバブルと呼ばれています。ただ、これは一部の人のみに起きたことだったということも最近の研究からもわかっており
国の経済はあまり揺るがさなかったとか。
いつの時代も珍しいもの、見たことないものに人はどんどんとハマっていってしまうんですよね。
植物好きの人もこの現象なんとなく心理がわかるんじゃないでしょうか？？

こんな模様見たことない！新品種！！！とわかると多少高くても手に入れたくなる心理。
土地とかベッドまで差し出そうと思わないけどww

チューリップはその可愛さからアンデルセンの童話「親指ひめ」にも登場するお花。

他にもこのチューリップにまつわるお話はあります。


＊ギリシャ神話＊
秋の神ヴェルツゥヌは散歩をしている時に美しい娘チューリップに一目ぼれをしてしまいます。

数々のアプローチを仕掛けるヴェルツゥヌですが

チューリップは全く見向きもしない。。

チューリップはヴェルツゥヌに全く惹かれず、何度もアタックしてくることに

困ったチューリップは

貞操の神アルテミスに助けを求めます。
アルテミスは願いを聞き、チューリップを美しい春の花に変えました。
これが私たちがみているチューリップです。

こんな物語から花言葉が「愛の告白」や「望みのない愛」とついたのでしょう。




もう一つオランダに伝わる有名なチューリップのお話。

昔、美しい少女がいました。

この少女に3人の騎士が求婚をし、

それぞれの家宝である王冠、剣、黄金を贈りました。
美しく優しい少女は素敵なプレゼントをくれた彼らの中から結婚相手一人を選べませんでした。

悩んだ少女は、花の女神フローラに自分を花にして欲しいと願います。
フローラが願いを叶えて少女がなった姿がチューリップだったのです。

チューリップの花はもらった家宝の形を表していると言われています。

花＝王冠（お花の形は先が分かれており王冠のようです）
葉＝剣（葉っぱは先が尖っており剣そのもの）
球根＝黄金（球根の艶やかなその色から）

こうしてあらためてチューリップを見てみるとまさにそうですよね。

この伝説から「博愛」や「真面目な愛」という花言葉が生まれたとされています。



迷ったあげく選べないから罪な私を花に変えて〜
ってなんて楚々とした少女たちなんでしょ。そんなことお願いしてみたいw
２つ目のお話はチューリップの形をまさに捉えていていますね。


お花はいろんな神話があり面白い。この神話や言い伝えから花言葉は生まれています。


全体的なチューリップの花言葉は『愛』。美しく可愛いその姿と花言葉から赤いチューリップは
プロポーズとしてもヨーロッパで使われる花です。

チューリップて絵にかいたようなチューリップだけじゃない！！！！！

私がチューリップについて書きたい！と思ったのももっといろんなチューリップを知って欲しい！
これが理由！
３月後半から出荷が少なくなってくるチューリップ。お花屋さんに１２月〜３月ごろしか並ばないし種類が多く楽しめる時期も限られてきます。是非、いろんな咲き方を楽しんで毎日のるん♪につなげて
笑顔で過ごしましょうよ♪

では紹介していきますね〜〜〜〜。

＊パーロット咲き　パーロットとはオウムという意味です。
　　　　　　　　　オウムの巻き毛の羽根を思わせるうねった花びら。
　　　　　　　　　先進むにつれまるで羽ばたいている羽のように踊るように咲く咲きかた。
　　　　　　　　　様々な色が今では出ておりお花屋さんで見つけたら是非手に入れて欲しい子です。
　　　　　　　　　オススメ品種　ミステリアスパーロット、ラスターパーロット、スーパーパーロット

＊ゆり咲　　　花びらの方が細くなる全体的に細身の咲きかたのチューリップ。
　　　　　　　花びらは薄めのこが多いです。　　　　　　　　　　
　　　　　　　スタイリッシュな印象で、可愛いというより綺麗。
　　　　　　　スゥーーっとしたラインがとても美しいチューリップです。
　　　　　　代表品種　バレリーナ、ラブダンス、マリリン、春

＊クラウン咲き　　花の下の方がぽってりしており、花びらの先端の方がきゅっとくびれのようになって
　　　　　　　　　ます。花びらは厚めでプリッとしていてピンクの子はこぶたちゃんみたいに
　　　　　　　　　プリプリして可愛いです。可愛いもの好きさんは心を射抜かれます。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　代表品種　クラウンオブダイナスティ、ホワイトリバースター、　リバースター

＊一重咲き　　　一般的な　ザ・チューリップ。ですがやはりここに戻ると安心感というか。シンプルな
　　　　　　　　可愛さを思い出します。色や模様が様々なものがあるので楽しみたいところ。
　　　　　　　　一重のものだと混ぜてもくどくならないのでいろんなものを混ぜるのもおすすめです。
　　　　　　　　代表品種　グレイ、タイス、フレミングフラッグ

＊八重咲き　　　バラみたいに花びらが多くある品種。ぽってり感が好きな方、幾重にも重なる花びらに
　　　　　　　　うっとりとしたい時には八重咲きがオススメ。八重咲きってとってもゴージャスな優雅　
　　　　　　　　な気持ちになれるの。あぁこの咲きかたも大好きだ。
　　　　　　　　代表品種　コロンブス　ブラックヒーロー　カチンカ

＊フリンジ咲き　　花びらがシャバシャバーーと細かい切れ目が入っている咲きかた。同時に八重咲き
　　　　　　　　　のものが増えています。これもばか可愛いんですよねぇ。いやんなっちゃう。
　　　　　　　　　あまり見ないものかもなので見つけたらお家につれて帰ってみてくださいませ。
　　　　　　　　代表品種　ファンシーフリル　マスコット　ゴリラ

＊染めもの　　　最近多くなってきたのが色を染めたもの。アンティークブラウンやグレーなど今まで
　　　　　　　　みることができなかった色たちが楽しめます。昔はわざとらしい感じでしたが最近は
　　　　　　　　ナチュラルに染めてあって可愛いものがあります。　人の技術と花たちの融合。
　　　　　　　　まるで芸術作品のような感覚です。いけたお水の色が染色液の色になることがありま
　　　　　　　　す。お洋服などにつかないように注意してください。


以上が咲きかたのまとめでした。
何百種類もあるのと毎年新しいものが出てくるので楽しいですよ。
２月の寒い時期は花持ちもいいので長く楽しめます( ^ω^